ポールからロシアに愛をこめて、1988年ロシアのみで限定盤LPとして発売された、ロックン・ロール・アルバムのワールド・ワイドでのCD化作品!(1991年発表)

マッカートニーのアルバムの中で音楽的完成度が高い方ではないが、それでも 『CHOBAB CCCP』は――「Back in the USSR」を君にも僕にも――、そのねらいどおり聴いて楽しい、リラックスしたちょっと変わったロックンロールノスタルジアだ。もともとは冷戦を終わらせようとしていたソ連のみで発売のつもりだったものが、人気が出たため西欧でも発売されたのは喜ばしい。ビートルズでリトル・リチャードばりの最高のシャウトを聞かせるのはいつだってマッカートニーだったが、このアルバムでは「Kansas City」「Lucille」「Ain’t That a Shame」「Crackin’ Up」といったカヴァー曲で懐かしい時代に返っている。ほとんどの曲はファーストテイクのように聞こえるが、それは実際にそのようにして録音されていたヴィンテージの曲の雰囲気を出すためだ。そんな古いやり方じゃもう録音してないなんて、誰が言うわけ?(Daniel Durchholz, Amazon.co.uk)

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