MTVのアンプラグド・シリーズの一環としてロンドンで録音されたこのアコースティックアルバムには、さまざまな種類の曲が収録されており、すべてではないがそのほとんどが、マッカートニーによって書かかれたものだ。ライヴセッションは1954年、ジーン・ヴィンセントがつくったあの「Be-Bop-A-Lula」の素晴らしい演奏ではじまる。それに続くのは、マッカトニーが14歳にして初めて書いた「I Lost My Little Girl」だ。マッカートニーの『Run Devil Run』コレクションに先駆けたこのアンプラグドでは、公衆の前で演奏されたのはこれが初めてという「We Can Work ItOut」「And I Love Her」「She’s A Woman」も聴くことができる。マッカートニーはセッションを通じてリードヴォーカルをとり、アコースティックギターをプレイしているが、ただ1曲「Aint No Sunshine」ではドラムを担当し、ハーミッシュ・ステュアートにヴォーカルをとらせている。(Carina Trimingham, Amazon.co.uk)